こんにちは!totoです。
城崎温泉は北近畿豊岡道が開通したことにより、大阪、京都、神戸などからずいぶん行きやすくなりました。
車に限らず、電車、バスでも所要時間は3時間ほどなので、日帰りでもランチ、湯めぐりを楽しむことができます。
また、コウノトリ但馬空港(大阪伊丹空港経由)からは城崎温泉駅行きのバスも運行しているので、東京羽田空港からも比較的行きやすい温泉地です。
今回、カニと温泉目的でやなぎ荘に宿泊したのでレポートします。
- 城崎温泉で一番「ボロい」宿【やなぎ荘】
- やなぎ荘のお風呂は3ヶ所!それぞれ温泉の湯量が違います。
- 【かにかまくら会席~基本~】リピーターの90%が選ぶ旨さ!◆ズワイガニの塩釜焼き
- やなぎ荘に宿泊した感想
- やなぎ荘詳細
城崎温泉で一番「ボロい」宿【やなぎ荘】
「城崎温泉で一番ボロい宿」とはなんと失礼な!と思われるかもしれませんが、実際に楽天やじゃらんの基本詳細欄にそうのように書いてあるのでそのまま使わせて頂きました。
私自身、「城崎温泉で一番ボロい宿」とはどんな感じだろう?と興味を持ったのも事実です。
詳細を調べるうちに
- 館内は清掃が行き届いていて清潔感がある
- お風呂は源泉掛け流しである
- 「かにかまくら」はやなぎ荘でしか食べられない名物料理
- リーズナブルな価格
と、なかなか魅力的な宿です。 今回はじゃらんでやなぎ荘を予約しました。
城崎温泉のほぼ中央に位置し、外湯めぐりにも便利な好立地
やなぎ荘は温泉街のほぼ中央に位置しながら、メイン通りから一本奥まった場所にあるので人通りが少なくてとても静か、でも外湯めぐりにはとても便利!という好立地にあります。
いちばん近い外湯はやなぎ湯。徒歩で5〜6分というところでしょうか?
コンビニにも近く、徒歩で7〜8分のところ(外湯、一の湯前橋を渡ってすぐ)にファミリーマートがあります。
それではさっそくチェックイン!
やなぎ荘・チェックイン/外観、内装
まず、やなぎ荘は築64年の本館①と別館の鶴喜➁、新別館の華山③があります。(位置関係は画像参照)
今回利用したのは本館です。 どうせならいちばん古い本館を利用して「ボロい宿」と謳われている宿がどんなものか見てみたくなったのです。 恐る恐るですが、怖いもの見たさというやつです。
外観は木造三階建ての建物で、鄙びた温泉宿という感じ。 城崎温泉の街並みと調和しており、特にやなぎ荘がボロくて目立つということはありません。 むしろ、平安時代から知られる城崎温泉の長い歴史が持つ趣が感じられ情緒があります。
城崎温泉には「城の崎にて」を書いた志賀直哉など多くの文豪が訪れていますが、時を経ても変わらない昔ながらの「温泉街と宿のあるべき姿」を町ぐるみでずっと守り続けておられるのだと感じました。
別館の鶴喜、華山は本館よりも新しいですが、外観はどこか鄙びた温泉宿的な雰囲気が本館と似ています。
さて、気になる館内は口コミの通り古さはあるものの、清掃が行き届いていて清潔感のある館内でした。 部分的にリニューアルもされているようです。
やなぎ荘本館客室
やなぎ荘本館は一階に受付、大浴場。 二階に食事処があります。 今回、三階の客室(朝顔)に案内されました。 六畳の部屋でいちばん狭い部屋のようですが、前室、縁側があるので十分広く感じます。
客室の踏込み入ってすぐ、二畳ほどの前室に金庫と押し入れ。 ここに服などを掛けて収納できます。
隣の主室も畳も新しくとてもキレイです。 保温ポットにお湯、お茶葉、茶菓子もあります。
左の写真は押し入れの内部。 縁側右側には、簡易洗面台。
左側には冷蔵庫(中には有料の飲み物もあります。)
冷蔵庫の上の棚には、浴衣類一式(外湯めぐりできるようにウール素材?の長丹前と羽織、足袋ソックス。 紫色の袋には、フェイスタオルが入っています。
緑色の大きな袋には着替え、紫色には濡れタオルなどを入れて持ち運べるのが嬉しい!
黄色の首掛けホルダーは城崎温泉外湯めぐり入浴券です。 この券を持っていくと外湯に無料で入れます。
黄色の首掛けホルダ―はチェックアウト時に返却しますが、チェックアウト後にも入浴したければ、中の券だけ抜いて持ち帰ることができます。 入浴券はチェックアウト当日の15:30まで有効です。
窓からの眺望は望めません。 窓の外は新館華山の建物ですが、落ち着かないのでカーテンは閉めた状態でした。
画像はありませんが、姿見鏡台もあって浴衣を着るのに便利です。
★本館客室には、浴室、トイレはありません。
一階に温泉、別館にも貸切温泉風呂、外湯めぐりも出来るので浴室はあったとしても使わないと思います。
トイレは各フロアーにありますが、客室出てすぐの所にあるので不便は感じませんでした。
トイレもリニューアルされていて、どのフロアーのトイレもウォシュレット付きでキレイです。
下の画像は三階トイレの入り口です。
やなぎ荘本館、別館の違いは?
今回本館を利用しました。 予約する上で分かりにくかったので簡単にまとめておきます。
- 一番古い宿(築64年の木造建築)➡その分価格も安い♪
- 風呂なし、トイレなし
- 食事は本館食事処で
- 築40年の木造建築
- 客室全室に温水洗浄トイレ付き
- 食事は本館食事処で
- 一番新しい宿(築30年の数奇屋造り風建築)➡その分価格も高い
- 全室バス・ウォシュレット付き
- 食事は、夕食・朝食とも部屋出し
やなぎ荘のお風呂は3ヶ所!それぞれ温泉の湯量が違います。
やなぎ荘の宿泊者は本館、別館の温泉に自由に入れます。
もともと城崎温泉の温泉宿には温泉はなく、外湯だけでしたが、近年になって湯量制限で配湯されるようになったようです。 湯量制限があるので大きなお風呂ではありませんが、温泉を100%使用されています。
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泉質は食塩泉 ( 源泉温度37℃〜83℃)
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全ての源泉は集中配湯管理施設に集められて、平均温度を57度に安定させてから、町内に張り巡らされている配管を通じて、各外湯・旅館に送られている
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湯温は総体的に熱めです。
まずは、本館から。
やなぎ荘本館
★源泉かけ流し・内湯
やなぎ荘別館華山
★やなぎ荘別館華山のみ加温・加水あり・内湯 空いていれば自由に入れる貸切風呂です。 奥の浴槽大きめのお風呂と、手前の小さめのお風呂があります。(写真は大きい方です)
やなぎ荘別館鶴喜
★源泉かけ流し・内湯 空いていれば自由に入れる貸切風呂です。
やなぎ荘温泉まとめ
やはり総体的に熱めのお湯です。 長湯は出来ませんが、短くても湯冷めしにくいのが特徴です。 自宅のお風呂の湯温が43度ですが、それよりも熱いと感じました。
別館華山に関しては、加水されているので少し湯温が低いように感じました。 熱めのお湯が苦手な方には良いと思います。
アメニティについて
シャンプー、トリートメント、ボディソープは洗い場にあります。
それ以外、クレンジング、化粧水などは持って行った方が良いでしょう。
タオル類は部屋から持って行きます。
ドライヤーは脱衣所にパナソニックのドライヤーがあります。
外湯もパナソニックのドライヤーがありましたが、速く乾くのが嬉しい!
さて、次はお待ちかねの夕食です。
【かにかまくら会席~基本~】リピーターの90%が選ぶ旨さ!◆ズワイガニの塩釜焼き
カニといえば、カニ刺しから始まり、茹でガニ、カニ鍋、締めの雑炊が一般的です。(カニみそは外せません!) いつも、お腹がいっぱいになって雑炊を無理やり詰め込むというパターン。 雑炊は捨てがたいですが、美味しい料理を無理やり詰め込むというのも勿体ない話です。 今回は、カニ鍋、茹でカニなしでカニの塩釜の付いたプランにしてみました。
生ガニ丸ごと一枚を特殊塩に包んで焼き上げました。 生の姿ガニを特殊なお塩で包んで、天火(オーブン)にて約1時間掛けてじっくりじっくりと焼き上げた逸品でございます。 日本広し、いえ世界広しと云えども、当館だけでしか味わう事が出来ません。これは断言させて頂きます!!! また、当館で焼ガニといえば、この「かにかまくら」というほどお客様にご好評頂いており、 カニシーズンのリピーターのお客様の90%以上がこれを目当てにお越し頂いております。
食事処は本館二階です。
★夕食時間は18時または18時30分・チェックイン時に選択します。
食事処もリニューアルされていてキレイです。テーブル席なのが嬉しい!
カニがメインでありながら合間に他の料理も食べられるのが良かった! 特に豚肉の陶板焼きは美味!豚肉ってこんなに甘かったんだ…
アルコールは地酒おためし利き酒セットをチョイス! カニと相性の良い香住鶴も入って、880円!
チェックアウト時にまとめて支払います。
さて、お酒と料理でそこそこ満たされたところで、かにかまくら登場!
自分で木槌を使って割ることもできますが、宿の方にやってもらいました。
塩味がしっかり付いているのでそのまま食べられます。
残りの料理も頂いて満腹です! 美味しかった!ごちそうさまでした。
名物『カニぼんぼり』付き朝食
夕食でもう入らない!と思うくらい食べたのに、朝食を前にすると胃袋がグンと広がったような感覚。 一口食べると、どんどん箸が進みます。(;^ω^)
どの料理も疲れた胃袋に優しい味付けです。 特にみそ汁は薄味ながらカニの出汁がよく効いていて胃袋に優しく染み渡るよう!
まずは、白いご飯でおかずを味わい、二杯目で名物『カニぼんぼり』を味わいました。
名物『カニぼんぼり』は出汁の効き具合が弱く全体的にぼやけた味でした。 なくてもよいかな…
他の料理が美味しいので十分満足です! ごちそうさまでした。
やなぎ荘に宿泊した感想
カニ目的で検索して見つけた宿です。最初は城崎温泉で一番「ボロい」宿とはどんな感じなのだろう?と興味本位でしたが、泊まってみるととても居心地の良い宿でした。
城崎温泉で一番「ボロい」宿というのも良い意味で裏切られた感があります。 特に貸切温泉がいい! 別館の貸切風呂もいいですが、本館のお風呂も人がおらずいつも貸切状態でした。 階段を下りたら、ほぼ貸切状態の温泉にゆっくり浸かれるのもいいですし、芯から温まるので短時間でも湯冷めしにくかったです。
一番心配だったのが、食事処。いくら美味しい料理でも食べる所に清潔感がないと味も半減してします。 やなぎ荘本館の食事処は、リニューアル済みでとてもキレイです。テーブル席の間隔も十分取られているので、ゆっくりと料理を味わうことができました。
そして、リーズナブルな価格。 今回、二人利用で一人に付き20,900円。 (入湯税大人150円 入浴料大人1名につき210円別途)
城崎温泉が恋しくなったらまた行きたい宿です。
やなぎ荘詳細
http://www.yanagiso.jp/jp-yanagiso.html
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島701
TEL:0796-32-2911
香住のカニならこちらがおススメ!