こんにちは!totoです。
約600年の歴史がある長門湯本温泉。2020年にリニューアルを終えて旅館街の中心を流れる音信川(おとずれがわ)は夜はライトアップされ幻想的な雰囲気が広がります。
今回、長門湯本温泉街の中心に位置し、音信川沿いに立つ【旅館 六角堂】に宿泊しましたのでレポートします。
予約した決め手は、1人泊で部屋食、温泉もあって2食付きで税込み8,470円(2022年5月時点の価格です)という破格のプランがあったこと。 普通ならこんなに安くて大丈夫なのか?と不安になるところですが、反対に興味が湧いて泊まってみよう!という気になったのです。
【旅館 六角堂】建物は古いが部屋も広く温泉も良し!
チェックアウト:10:00
今回の5泊6日(フェリー泊込み)の角島観光をメインとした旅行の1泊目に選んだのが【旅館 六角堂】です。
決め手は前述した通りですが、安さの理由が気になります。
お部屋がとんでもなく古いのだろうか?などいろいろ勘ぐってしまいましたが、実際に泊まってみると確かに古さは感じますが掃除も行き届いていて問題ないです。
チェックイン〜お部屋
予定時間より大幅に遅れて16:30時過ぎにチェックインしました。 もちろん遅れる旨の連絡は入れましたが、兵庫県から1人で車での移動は無謀過ぎたと反省! 次は別の交通手段にしよう!
建物は6階建ですが、少人数で切り盛りされているようです。
ちょうど宿に入った時、先客の案内のためエレベーターに乗り込まれるところでした。
チェックインを済ませ、案内役の方が戻って来られるまでロビーのソファで待ちます。
ロビーは年期を感じる布製のソファーや空のショーケースが置いてあったり(たぶんお土産コナーがあったのかな?)と雑然とした雰囲気は否めません。
ホテルの方に案内してもらいお部屋に。 お部屋へはエレベーターを使います。
外観はコンパクトに見えましたが、廊下も広く開放感があります。
お部屋内部
お部屋は広くひとりで使うには広すぎるくらいです。 畳の傷みが気になりますが、ささくれた部分が切れて衣類などに付くということはありませんでした。
清掃も行き届いていて快適に過ごせそうです。
部屋の手前にはユニットバス。 【旅館 六角堂】では6階に源泉かけ流し(あとから調べたらお湯は温泉100%循環掛け流し併用でした。)の大浴場があるので、ユニットバスを使うことはありませんでした。
大浴場のない宿でのユニットバスはあまり好きではありませんが、トイレ目的だけの使用なら逆に広くて使いやすいです。 ただ、洗面台は小さいです。
個人的には大浴場で朝風呂のあと、化粧も大きな洗面台で済ませてしまうので問題なしです。
大体いつも朝食が終わって、小休憩してから2度目のお風呂に入るのですが、その時間帯に大浴場で人と出くわすことは殆どありません。いつも貸切状態で化粧できます。
クローゼットには浴衣一式とタオル、バスタオル、ハミガキセット。必要最低限のものは揃っています。 上部にはハンガーもあります。
後述しますが、化粧水、乳液は大浴場にあります。 クレンジング、洗顔料はありませんので持参しましょう!
冷蔵庫には有料の飲み物、瓶ビールが入っています。
そしてちょっと珍しいダイヤル式の電話です。
散歩中、コンビニは見かけませんでしたのでご注意を!(詳細欄には徒歩5分圏内にコンビニありと書いてあるので宿の方に確認を。) 館内に自販機はあります。価格も良心的です。
広縁からは音信川が望めます。夜になるとライトアップされて良い雰囲気。
幻想的な雰囲気を眺めながらお風呂上りにビールを飲むのも良いですね? 温泉街の中心でありながら、人は殆どいませんでした。 ひっそりとした雰囲気ですが、寂しさはなく静かで落ち着きます。
6階展望風呂
15:00~24:00
翌6:00~10:00
お風呂は6階にあります。
下の画像左、右側の引き戸が女湯。 時間帯別に男湯と女湯が入れ替わることはないようです。 こちらの展望風呂、地元の方に人気のようでチェックイン後に入浴すると3~4人の先客がありました。みなさん顔見知りのようです。
外来入浴の利用時間は21時までですが、おそらく常連の方は15時頃来られて17時頃には帰られるようです。その後はほぼ貸切状態でした。
利用時間:15時~21時
料金:大人550円、子供550円(タオル持込み)
ただ、ここのシャワーの使い方が特殊・・・
お部屋に案内していただいた時に説明を聞きましたが、1回聞いたくらいでは覚えられない・・・(脱衣所にも説明書きあり)
そんな時は常連さんが気安く教えて下さるので心強いです。
それではまず脱衣所から。 棚の脱衣かごに着替えを入れるスタイルです。鍵付きではありませんので、貴重品は持ち込まない方が無難ですね? 脱衣所も設備は古いもののキレイに清掃されています。
化粧水、乳液は置いてありますが、クレンジング、洗顔料、綿棒、コットンはありません。
必要に応じて持っていきましょう!
ドライヤーはパナソニックのイオニティ。風量問題なしです。
ただ、よくわからないのがヘアーブラシ。カゴに2本入れてあります。
誰が使ったかわからないブラシを使うのはちょっと・・・持っていくことをおススメします。
タオルはありませんので部屋から持っていきましょう!
シャンプー、リンス、ボディーソープは浴室にあります。
二面ガラス張りの開放的な浴場です。
湯舟からは、湯本の温泉街を一望できます。
お湯はトロみのある無色透明のお湯。
お湯は温泉100%循環掛け流し併用ですがとても良いお湯でした。
地元の方が通うのも納得のお湯です。
【旅館 六角堂】食事
食事は夕、朝食共にお部屋で頂きます。
私は個人的にはひとり旅の場合、部屋食にこだわりはないのですが、六角堂の女将さん?は気さくで親しみやすい方です。料理を運んでくださる時に話しかければ色々とお話できて楽しく食事できました。 もちろん、話しかければですので、静かに食事することもできます。
それではまず夕食から。
山口県の郷土料理「瓦そば」が付いたプランです。
造里・・・・・・近海鮮魚三種盛り
焼物・・・・・・海鮮焼き
蓋物・・・・・・茶わん蒸し
台物・・・・・・瓦そば
揚物・・・・・・長州どり唐揚げ
食事・・・・・・白飯、留椀、香物
デザート・・・・プリン
山口県の郷土料理「瓦そば」は初めて食べるので楽しみにしていました。
でもこれ、食べ方をしっかり聞いてから食べることをおススメします!
宿の方も地元では馴染みのある料理なので食べ方もあえて説明するまでもないと思われたのでしょう⁈ 私も火が消えたら食べ頃くらいにしか思っておらずあえて尋ねませんでした。
まず、蕎麦と言うよりも、冷や麦と言う方が私にはしっくりくる。小麦粉の配合が多めなのかもしれません。太目のそうめんのような食感でした。
この麵を焼き付けるように箸で押さえながら焼けばよかったのですが、焦げ付くのが心配で箸で全体を焼きそばを炒めるときのように混ぜました。
結果、微妙な瓦そばの出来上がり! ➡
瓦そばって忙しいだけで美味しくない!
本当の瓦そばは焼き目がパリパリしていてとても美味しいようです。
あくまで私の作り方のせいですので勘違いされませんように。
宿の女将さん?からも食後に
瓦そば美味しかったでしょう!
と言われたのですが、「え⁈まぁ・・・。瓦そばって蕎麦だと思ってました~。」と変な返事で濁すことしかできませんでした。
是非、作り方をしっかり聞いてから食べて頂きたい! (以上、私の失敗談でした。)
瓦そばは楽しみにしていただけあって残念でしたが、その他の料理、熱いものは熱々を持ってきてくださるので美味しく頂きました。量も頑張って食べきれる量で私には丁度いい量でした。 男性でも、ご飯をおひつで持ってきて頂けるので問題ないと思います。
続いて朝食。 朝食もお部屋で頂きます。
朝食も女将さん?とお話ししながら楽しく頂きました。
ごちそうさまでした。
結局のところなぜこんなに安いプランがあるのか?
理由は分かりませんが、気になった点は
- Wi-Fiがない。
- クレジットカード払いできない。
- 宿、設備が古い。
の、3点です。
1番のWi-Fiがないと言うのはパソコンを持ち歩く人にはちょっと厳しいと思います。
私自身はパソコンは持ち歩かないのですが、それでもフリーWi-Fiがあるに越したことはありません。 ただ、宿泊施設の詳細欄にWi-Fiの有無の記載がないのは困りますね?知っていれば前もって対処できますから。
2番、クレジットカードが使えないと言うのも、ポイントが貯まらないので痛いところです。 ただ、PayPayは使えるようです。
それでも、8,000円ちょっとで2食部屋食で、泉質の良い展望温泉にも入り放題というのは魅力的です。ポイント分以上の値引きと考えるべきでしょう⁈
何より女将さん?(女将さんかどうかわからないのでずっと?マーク付けてますが)の人柄が良い!愛嬌たっぷりでとても癒されました。
3番の宿が古いに関しては、掃除が行き届いているので全く気になりませんでした。 展望風呂のシャワーの水栓が特殊でいちいち手順を考えながらシャワーのお湯を出すのは面倒でしたが・・・
ただ、ロビーの空のショーケースは撤去された方が良いのかなぁ?とは思いました。 最初の印象は大事ですから。
とはいえ、女将さん?の愛嬌で許せてしまう部分もあるから不思議です。
以上の3点を把握した上で宿泊するなら価格以上のパフォーマンスで満足できる宿だと感じました。
とくに展望温泉は景色も良く泉質も軟らかでヌメっとしたお湯が長時間の運転で強張った身体をほぐしてくれました。
立地も申し分なくリニューアルされた旅館街を散策するのも便利ですよ?
次回、再訪するなら早い目についてゆっくり温泉街を散策したいですね?
【旅館 六角堂】詳細
住所 山口県長門市深川湯本2257
TEL 0837-25-3821
アクセス
JR美祢線「長門湯本駅」から徒歩約15分
「長門湯本温泉駐車場」バス停下車、徒歩約5分
中国自動車道「美祢IC」から約30分
駐車場 あり(無料)
*旅館 六角堂前の橋を渡った正面が専用駐車場です。
チェックイン 15:00
チェックアウト 10:00